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とあるホストの裏事情・完

第5章 告白

「えっ…」

将悟の顔は、見れなかった。

男のことを好きになって、ボロボロに泣いて、好きだと言った。

それ以上の羞恥はない。


「も…俺、ダメだ.. お前といるとっ、俺じゃなくなる…
俺ばっかり好きで…胸が、痛っ

んっ!」


将悟は俺にキスをした。

激しくもあり、甘くもある。 将悟の匂いがとても近くに感じられたけど…

「んっふっ…やめっ…ろ!!」

「…研斗…俺、」

…その先は聞きたくない…

「うるさい!やめろ…
早く、俺を突き放せよ。キモいって言ってどっか行け!」

はあ、まただ。俺、今日だけで何回泣いたかな?
わかんねー…もう…全部全部、わかんねー

ギュゥッ

将悟が、またさっきと同じように、抱き締めてくる。

「だから…やめろって…」



「俺も」



「…………へ?」

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