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とあるホストの裏事情・完

第5章 告白

「俺も好き。ってか、絶対俺の方が好き」

っ、待って待って

俺、状況が分からない…

「どういうこと…?」

「…まだ俺に恥ずかしいこと言わせる気?」
はぁ、と一回ため息をついてから、

「俺は、研斗のことが、好き。で、研斗も、俺のことが好き。わかる?
両思い」
と、サラッと言ってのけた。

「えっ…ちょ、ぅんっ…」

俺の言葉を遮るように、将悟の唇が重なった。


「ん…んんっ…んぁっ…」

俺は、将悟のキスに酔いしれ、腰を抜かした。


今までで一番上手いキス…

愛を感じるキス…

そのキスだけで、心が満たされた。

「…そんなに良かった?
ご希望なら何度でも」

「将悟…」


「んっ?」


「やっぱり…好き」


俺は、嬉しさのあまり将悟に飛び付いた。

「うおっ、ちょ、お前重いんだけど」

将悟はそういっていたけど、俺はちゃんと分かった。

将悟の体温が、どんどんと上がっていっていることが。
それを感じられただけて、俺は嬉しかった。

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