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とあるホストの裏事情・完

第6章 強敵はいつも突然に。

「おーい将悟ー、もっと飲めよ!」


同級生の森下渉(モリシタワタル)

香川恭介(カガワキョウスケ)

俺が今日休みだと(サボりだけど。)言ったら、急に押しかけてきやがった。

「うるせーお前らもう帰れ」





あー...

研斗来ねぇかなー...


なんて、考える俺。






ガチャッ

「将悟?いるー?」


インターホンも鳴らさずにドアを開ける音。

そして、俺が待ちわびてた人。



「おー、いるよ、入ってー おら、お前ら帰れ」


「はぁ?!俺らが先客だろうがよぉ・・ もぉ・・・恭介!帰るぞー。」


「ちぇー。まぁいいや。また来るな!ばいばい」


「おー」




「こんばんわー♪ 将悟がいつもお世話になってますー」

玄関から渉の声が聞こえてきた。

研斗に言ったのだろう


「えっ、あっ、はい...」


アイツ・・・真に受けてやがる。


「おい研斗、早く来いよ」


「うーん、ちょい待ち」


ガサガサと、レジ袋の音が聞こえてきた。

余計なもん買ってきたな。



「久しぶりー今日なんで仕事こなかっ わぁっ!」



俺は研斗に抱きついた。

でかい体で研斗の体に抱きついたから、研斗は後ろに転びそうになった。


「うっわ、ちょ、待って!
人!人いるから!!」



「あ゙?」


俺が顔を上げると、






「おーおー出だしからよくやってくれんなぁ」




大っ嫌いな、アイツの姿が。

大っ嫌いな、アイツの笑顔が、そこにあった。

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