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とあるホストの裏事情・完

第6章 強敵はいつも突然に。

「…研斗、お前サイテー…」

俺がコイツのこと嫌いだって知ってるくせに…
あ、でも兄貴だってことは知らねぇか。

「ごめんて。
可愛い後輩のことを見に来たんだろー? 別にいいじゃんか」


チッ…

何が可愛い後輩だ。

無愛想な弟、でいいと思うけどな。

俺は完全にふてていた。
研斗といると、俺は時々おかしくなる。
自分でも、自覚アリだ。

「お前、子供みてーだな!まあ俺からしたら研斗も将悟もガキだけどー ハハハッ」

なんて呑気に研斗の肩を抱く。

ムカつくー…


「俺の研斗に触ってんじゃねーよ
研斗、こっちこい。」

俺は少し強引に研斗の腕を引っ張る。

「うわっ」

研斗の顔は、なぜか赤くなっていた。

『俺の研斗』って、言ったからか?

分かりやすいヤツ。


「えー、つまんねーの。研斗はお前のものだけじゃねーよ!…ってか二人ってそういう関係じゃんかー。
将悟もやるねー」


あーもう本当にイラっとくるな、コイツ。

早く出て行けや。

余裕な笑みでこっちを見てるソイツは、俺にとっては悪。

っていうか悪魔? 邪悪な物体?


とにかく、眼中に入れたくねー…

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