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とあるホストの裏事情・完

第6章 強敵はいつも突然に。

自分でも驚くぐらいの優しい声で、心からの優しさも込めながら、研斗を安心させにかかる。

下を向いている震えた顔を、除きこんでつぶやく。

研斗からの返事はナシ。

・・・俺なんか今すぐしたくてもどかしいんだぞ。 こっちばっかり煽りやがって、この小悪魔が。

心の底で悪態をつきながら、研斗を見つめる。 目は合わない。

もうヤッたっていうのに何でこんなに頑固なんだよ

「だって…将悟、気ぃ使っててくれてたんだろ…?
一番最初に…俺のっ、裸..見たときから…」

研斗は、泣きそうになりながらそう言った。

ってかもう泣いてるかもな。


「何に気を使わなきゃいけねーんだよ?
研斗に気ぃ使ったことないんだけど。」


あーヤバい。俺もう無理だわ。

…かと言って無理矢理やるのも趣味じゃねーし…

相手優先してたら俺の性格変わりそうだ…


「だって…だったら…何でっ、何も…聞かないんだよ…
気ぃ使ってるからじゃねーの!?」

ムキになって顔を上げる研斗。

俺はその隙に研斗のほっそい体を強く抱き締めた。

「っ…何…」


研斗の涙が肩に熱い。

完全に勢いを失う、俺のモノ。
同じく、研斗のモノもパンツだけ濡らして元通りになっている。

「今日は…やめるか。
ごめんな、研斗。」

そう囁いて研斗から手を離した。

「う…ん…」

名残惜しそうに体を離した研斗を、今すぐにでも襲ってやりたかったが、今は我慢。

研斗に合わせる。

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