
とあるホストの裏事情・完
第7章 過去
急いで中に入り、ルームへと走る。
無駄に長い廊下を走り終え、ルームのドアを勢いよく開ける。
「わっ、あ、将悟・・・」
「おう、遅れたわ。」
「うん」
中には、スマホをつついている研斗がいた。俺の存在に気付くと、顔を上げた。
気まずそうな顔に違いなかった。
近付くと、研斗はいきなり立ち上がり、部屋を出ようとする。
「じゃあ、俺行くな!
後で・・・来いよ」
「あ、ちょ待っ・・・」
はぁ・・・
研斗の手、掴み損ねた。
やっぱ避けてんのかな。
俺の胸に不安がよぎる。 まぁそれは昨日からだったが。
素早く着替えて、店の方に行く。
みんなは、酒の準備とか髪の手入れとかをしていた。
その中から研斗を探す。
「あ、いた」
先輩たちと一緒に、酒の準備をしている。
研斗は可愛い顔してるからか、先輩に気に入られている。 可愛がられてるんだよな。
ほとんどホモがいるここでは、研斗は危険だ。 俺以外の男に掘られる可能性大、だな・・・
昨日女とセックスしたからか、色気がむんむんだ。
「研斗ー」
「っ・・・何?」
俺が呼んで近付くと、誠也に後ろから抱き締められていた。
っのクソが!!
「ちょ、離してくださいよ! やめ…」
必死に体を捩って抜け出そうと頑張っている研斗を、俺が引っ張る。
「離せ。」
「えーいーじゃん、別に♪
ってかお前のもんじゃねーだろ。」
「俺のもんだよ。
いいから離せ、クソが。」
グイッと少し強引に引っ張ると、誠也がおどけたように手を離す。
あーマジでムカつくな、この大男。
今すぐ鳩尾に蹴り入れてーわ。
「まぁいっか!研斗、将悟のとこ飽きたら俺のとこ来いよな! 24時間受け付けてまーす」
「いっ、行きませんよ」
研斗の顔を見ると、頬が紅潮していた。
・・・殺す気か、お前は。
可愛すぎるな、ちょっと理性吹っ飛びそうだ。こんな可愛いやつ、誠也に取られたら俺・・・どうにかなっちゃいそうだわ。
そのまま研斗を抱き締めていると、研斗が「もういいから・・・」と身を捩る。
俺は素直に離れたくなくて、抱き締めている手にいっそう力を込める。
無駄に長い廊下を走り終え、ルームのドアを勢いよく開ける。
「わっ、あ、将悟・・・」
「おう、遅れたわ。」
「うん」
中には、スマホをつついている研斗がいた。俺の存在に気付くと、顔を上げた。
気まずそうな顔に違いなかった。
近付くと、研斗はいきなり立ち上がり、部屋を出ようとする。
「じゃあ、俺行くな!
後で・・・来いよ」
「あ、ちょ待っ・・・」
はぁ・・・
研斗の手、掴み損ねた。
やっぱ避けてんのかな。
俺の胸に不安がよぎる。 まぁそれは昨日からだったが。
素早く着替えて、店の方に行く。
みんなは、酒の準備とか髪の手入れとかをしていた。
その中から研斗を探す。
「あ、いた」
先輩たちと一緒に、酒の準備をしている。
研斗は可愛い顔してるからか、先輩に気に入られている。 可愛がられてるんだよな。
ほとんどホモがいるここでは、研斗は危険だ。 俺以外の男に掘られる可能性大、だな・・・
昨日女とセックスしたからか、色気がむんむんだ。
「研斗ー」
「っ・・・何?」
俺が呼んで近付くと、誠也に後ろから抱き締められていた。
っのクソが!!
「ちょ、離してくださいよ! やめ…」
必死に体を捩って抜け出そうと頑張っている研斗を、俺が引っ張る。
「離せ。」
「えーいーじゃん、別に♪
ってかお前のもんじゃねーだろ。」
「俺のもんだよ。
いいから離せ、クソが。」
グイッと少し強引に引っ張ると、誠也がおどけたように手を離す。
あーマジでムカつくな、この大男。
今すぐ鳩尾に蹴り入れてーわ。
「まぁいっか!研斗、将悟のとこ飽きたら俺のとこ来いよな! 24時間受け付けてまーす」
「いっ、行きませんよ」
研斗の顔を見ると、頬が紅潮していた。
・・・殺す気か、お前は。
可愛すぎるな、ちょっと理性吹っ飛びそうだ。こんな可愛いやつ、誠也に取られたら俺・・・どうにかなっちゃいそうだわ。
そのまま研斗を抱き締めていると、研斗が「もういいから・・・」と身を捩る。
俺は素直に離れたくなくて、抱き締めている手にいっそう力を込める。
