無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

思い出話をしていると、俺は営業に行こうとしてたことを思い出す。


「あっ、やべぇ俺急がねーと営業遅れるわ･･･
架代、また会えたら会おうな」

それだけ言って車に乗ろうとすると、架代が俺の服の袖を引っ張る。


「･･･何？」

「･･･営業って、何、してるの？」


上目遣いで聞かれた。　昔の俺なら

ズッキューンッ

だったろうな。


「･･･ホストだよ」

少しためらいながらも言うと、架代は少し驚いた様子。


「･･･そうなんだ！
じゃあさ、今日行ってもいい？
あの有名なとこでしょ」


返ってきたのは、予想外の返事。

引かれると思ってたんだが･･･

「･･･架代ってそういうとこ平気だったっけ？
まあ来るのは好きにすればいいけど」

「じゃあ、夕方くらいに行くね！
じゃあ、また」

軽く手を降って別れる。

･･･来るのか。


時計を見る。


10時過ぎ･･･

急いで車を走らせた。