とあるホストの裏事情・完
第8章 女
「ちょっとだけ将悟から離れる、っていう手もあるんだけど…」
「わかりました。」
「……え、いいの?」
もうこうなったら、ヤケクソだこの野郎。
思いっきり無視してやろーじゃねーか、くそ将悟。
俺の心に、勝手ながら闘志が燃えた。
◇◆◇◆◇◆
「よぉ、研斗」
「…………ん」
アクビをしながら呑気に話しかけてきた将悟を軽く睨みながら素っ気なく返した。
「……なに、その顔」
「は?いつもの俺ですけど何か」
「………なんなんだよ…」
「はーいはーいはい。研斗ー、こっち手伝って♪」
「っわ!!」
俺と将悟が睨み合っていると、(こっちが一方的に)後ろから誠也さんに抱きつかれる。
重い…………っ
「………わかりましたから、退けてください。」
「もーっ、冷たいなぁ研斗くんっ」
そう言って、俺の頬をツン、とする。
「………そろそろキモいです」
「うーわ…ひど。ふんっ、まあ別にいいけどー」
そう言って、誠也さんは将悟と視線を合わせた。
「………なに」
「いやー?べっつに。」
その後誠也さんは、「俺の方がイケメン。」と真顔で呟いて俺の手を引っ張って行った。
「わかりました。」
「……え、いいの?」
もうこうなったら、ヤケクソだこの野郎。
思いっきり無視してやろーじゃねーか、くそ将悟。
俺の心に、勝手ながら闘志が燃えた。
◇◆◇◆◇◆
「よぉ、研斗」
「…………ん」
アクビをしながら呑気に話しかけてきた将悟を軽く睨みながら素っ気なく返した。
「……なに、その顔」
「は?いつもの俺ですけど何か」
「………なんなんだよ…」
「はーいはーいはい。研斗ー、こっち手伝って♪」
「っわ!!」
俺と将悟が睨み合っていると、(こっちが一方的に)後ろから誠也さんに抱きつかれる。
重い…………っ
「………わかりましたから、退けてください。」
「もーっ、冷たいなぁ研斗くんっ」
そう言って、俺の頬をツン、とする。
「………そろそろキモいです」
「うーわ…ひど。ふんっ、まあ別にいいけどー」
そう言って、誠也さんは将悟と視線を合わせた。
「………なに」
「いやー?べっつに。」
その後誠也さんは、「俺の方がイケメン。」と真顔で呟いて俺の手を引っ張って行った。