桜が咲くときに、君に愛の囁きを…
第3章 愛の囁き
「………」
『……』
『……両思いだね…』
最後の桜が沙羅の長い髪に引っかかった…
スッ……
『あっ付いてた?』
俺は手を伸ばしたが止めてしまった…
振り向く沙羅はとても綺麗で綺麗で…
桜を取るのはもったいなかった……
『えっ!!付いてるんでしょ?!取ってよ!!』
俺は自分から沙羅を引き寄せた
「綺麗すぎて、もったいない…好きだ…沙羅…」
『……私もよ……』
俺らは優しく口が重なった…
今日のこの日は俺にとって宝物だ…
「ありがとう沙羅…」