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オレの彼氏は“偽装恋愛主義者”。

第1章 すれ違いと色違い。

「昨日の放課後、部活が終わるとすぐに校門に1人で走っていたのを見てから大体察しがついていた…」

「最低、ですね。許せません」

本当に最低だ。
最低すぎる、最低、最低。
これ以上ないというくらい、恋人(大切な人)を傷付けることをしている。
あり得、ない。

緑間君の下を向いた顔に、涙が一雫流れた。
それは一滴流れ出すと止まることを知らないように溢れ出てきて、彼の頬を濡らしていく。

ボクは度肝を抜かれた。
緑間君の涙を初めて見た。

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