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オレの彼氏は“偽装恋愛主義者”。

第2章 本当の偽装恋愛依存症。

高尾君は昨晩、沢山泣いていた。

体中の水分が飛んじゃうんじゃないかっていうくらい、子供みたいに泣いた。

あんな高尾君を見るのは、当たり前だけれど初めてでした。
きっと緑間君にも見せたことのない涙を、惜しげもなくボクたちに晒してくれた。

それだけ、緑間君のことが好きだっていうことと、ボクたちを頼ろうとしてくれている。

それが分かったら満足です。

背中をさすりながら、話を聞くことしかできないボクと、途中から入ってきたじっと寄り添って話を聞く火神君。


2人に挟まれ、高尾君は落ち着いて、泣き疲れたのか少しすると寝てしまった。

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