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俺のウサギちゃん

第16章 天使と悪魔

スタジオでは、俊くんが上半身裸にされていた。俊くんの身体って、本当に綺麗。


ちょっと惚れ惚れしちゃうくらい。



「みみこ…見過ぎ。恥ずかしいだろ。」



だって、そんな格好されたら目のやり場に困る。



ガン見してたけど…。



「勇介くん、凛ちゃん来てたよ。可愛いね、凛ちゃん。」



「もう来てた?」



「うん、中庭で待ってたよ。」



ウサギちゃんの事も、聞きたかったけど凛ちゃんと、秘密だよって約束したから聞けなかった。




「さぁ、このシーンで、最後よ。頑張ってね。ここは、愛しあってるけど、二人の仲を反対されて切ない雰囲気だしたいからお願いね。」




「俊くんは正面向いて、みみちゃんは背中向けて向き合って、片手は俊くんの腰に回して、もう片方は首に伸ばしてみて。」



「みみちゃん、背中綺麗だから少し見せてね。」


ショートの助手さんが、ハサミを持って来て片方の肩紐をチョキンと切られた。翼も外され、あたしの背中はほぼ丸裸にされてた…。



「みみちゃん、背中真っ白で綺麗ねぇ…。じゃ、撮るわよ。抱き合って。」



あたしは、俊くんの腰に手を置き、首に手を伸ばそうと背伸びした。



俊くんは、伸ばした手首を掴み二の腕を頬ずりした。


二の腕に触れるか触れないかくらいのキスをして、伏せ目がちにあたしを見つめた。








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