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俺のウサギちゃん

第16章 天使と悪魔

「聞こえてるわよ。後にしなさいよ。こっちが恥ずかしくなるじゃない。」



俊くんは、ニヤッと笑いながら



「ですね。邪魔の入らないとこで続きします。」



えっと、続き…ってどれの事だろう?



あたしは、不安になると同時に、キュンと期待する身体に戸惑っていた。



「みみこ…期待してる?」



見抜かれて、ドギマギした…///。



「続けるわよ〜。俊くん、みみちゃんの背中に手を添えて、みみちゃんは俊くんの胸に頬を寄せてみて。」



大きな暖かい手が背中に添えられて、ピクンとなる。



俊くんの胸に頬よせると、今度は俊くんがピクンとしてた。



俊くんの鼓動が聞こえる。



ドキドキと、早くなる鼓動に聴き入る。



彼の温もりを頬に感じて、今朝の情事を不覚にも思い出さずにはいられなかった…。








「は〜い。お疲れさま。よく頑張ったわね。いいのが撮れたわ。楽しみにしててね。」



ハッ!
あたしったら、うっかりあっちの世界の住人になってた…。



アホな顔してなかったかしら?



一抹の不安を残して、あたし達の撮影会は、無事終了したのだった。



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