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俺のウサギちゃん

第17章 二人の小さな巨人

「深紅のバラって、花言葉で『愛情』とか『情熱』じゃなかったかな?悪くないと思うんだけど…。」


「まぁ、悪くはないんやけど『君のすべてが欲しい』って意味もあるんやで」


「兄ちゃん、大人やな〜。」


「えっ?そんな意味もあるのか?」


「薔薇の花言葉は、深いーんやで。」


「一本なら『貴方しかいない』って意味やからそれもオススメやけど、意味わからん人ならケチくさい思われるかもやし。」


「無難にいくならピンクの薔薇とガーベラなんかで小さいブーケ作ったら可愛いんちゃうか?」


「ピンポンマムでウサギさんにするのも可愛いいで。」


「ピンポンマム?」


「コレのことや〜。目と耳をつけて、猫やウサギにしてるんや。僕等が作ったんや。」


ピンポンマムはまん丸の花で、目や耳は別に取り付けて動物の顔にしてたんだ。


「空翔〜、それ売りたいだけやろ。」


「バレたか。でも可愛いで。女の子受けバッチリやんか。花言葉や気にせんと、彼女の好きなカラーで選んだ方がええよ。」


「花だけやなくて、アクセサリーなんかもあったら喜ぶんちゃう?」


「兄ちゃん、どうする?」


俺は、この双子の接客に感心して、こいつらのオススメでお願いしたんだ。


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