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俺のウサギちゃん

第17章 二人の小さな巨人

「あー…。長くなくなるけど…。
ななみと付き合いだして、初めての誕生日の時のことなんだ。」


「僕の誕生日?」


ななみは、予想外の自分の登場に驚いてた。


勇介くんは、少し照れたように切り出した。


「俺からの、ななみの初誕プレ覚えてるか?」


「ミニ薔薇のブーケとネックレス?」


「うん、それ考えたのあいつらなんだ。」


「あの双子が?」








初めての誕プレって、めちゃくちゃ悩んだんだ。


ななみの友達が、フラワーショップしてるって聞いたから、俺は深紅の薔薇の花束でもあげようかとフラワーショップを訪ねたんだ。


あの双子が店番してて、

「兄ちゃん、深紅の薔薇の花束ってエロいなぁ。誰にあげるん?」


「プロポーズでもすんのか?若いのにやるのねぇ〜。」


なんだ、この双子…いやに絡んでくるな。


「いやいや、誕プレだよ。彼女にあげたいんだ。」


「誕プレかぁ⁈なら深紅のバラは、重いなぁ。」


「うん、まだ早いんちゃう?」


こいつら…俺のチョイスにケチつける気なのか?冷やかしか?





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