俺のウサギちゃん
第18章 約束
小さい頃の俺は、精神的にも肉体的にもひ弱で大人しい子供だった。
突然、父から修行して来いなんて言われて、夏休みに東北に居る祖父母の元に預けられた。
何で一人で修行なんてという反発や、優秀な兄貴達と比べられる悲しいさを抱えこんで、俺はすっかり捻くれていた。
祖父は、剣道の道場の館長を勤めていて、他の多くのお弟子さん達と共に、俺に剣道を教えてくれた。
昔気質の祖父の教えは厳しかった。
東北の片田舎に住んでいるためか、祖父は訛りが強く、俺には何を言っているのか分からない事もしばしばだった。
そのせいか、そこで一緒に教わっていた生徒達とも、打ち解けられず俺はすっかり落ち込んでしまってた。
試合でも勝つことが出来ない俺は、どんどん自信を無くし、やる気を失って、夜も眠れないくらい病んでしまった。
言葉が上手く伝わらない。
誰とも、話ができない。
俺は、寂しくて寂しくて堪らなくなっていた。
突然、父から修行して来いなんて言われて、夏休みに東北に居る祖父母の元に預けられた。
何で一人で修行なんてという反発や、優秀な兄貴達と比べられる悲しいさを抱えこんで、俺はすっかり捻くれていた。
祖父は、剣道の道場の館長を勤めていて、他の多くのお弟子さん達と共に、俺に剣道を教えてくれた。
昔気質の祖父の教えは厳しかった。
東北の片田舎に住んでいるためか、祖父は訛りが強く、俺には何を言っているのか分からない事もしばしばだった。
そのせいか、そこで一緒に教わっていた生徒達とも、打ち解けられず俺はすっかり落ち込んでしまってた。
試合でも勝つことが出来ない俺は、どんどん自信を無くし、やる気を失って、夜も眠れないくらい病んでしまった。
言葉が上手く伝わらない。
誰とも、話ができない。
俺は、寂しくて寂しくて堪らなくなっていた。