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俺のウサギちゃん

第18章 約束

そんな俺を心配してくれたのは、祖母だった。


俺にも分かるように、標準語でゆっくり話をしてくれて、俺の話も聞いてくれた。


夜に、眠れないと言えば添い寝をしてくれ、試合があれば応援に来てくれ、献身的に支えてくれた。


優しい祖母に存在を認められ、祖母にだけは心を開き、安心できた俺は、ようやく居場所が出来たと思った。


だが、そんな幸せは、長く続かなかった。



体が、あまり丈夫では無かった祖母は、俺と祖父への気遣いからか心労で入院してしまったのだ。


俺は、また一人になってしまった…。



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