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俺のウサギちゃん

第18章 約束

「ねぇ〜、何で泣いてるの?
どこか痛い?」


訛りのない、可愛い女の子。

僕を心配してくれているようだ。


心が傷ついていた僕は、何て言っていいか分からずに、まだ涙を流していた。


彼女は、泣いてる僕を不思議そうに見て、自分が首から下げていた小さな袋を僕の首にかけた。


「これね、元気がでる御守りだよ。一緒に遊ぼ。」



鬱々と沈みこんでいた僕を、吹っ飛ばす勢いで遊びに誘う女の子。


キラキラした笑顔の彼女の誘いが嬉しくて、僕はコクリと頷いた。


夏休みになってから、ようやく僕は彼女の誘いで遊ぶことができたんだ。


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