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俺のウサギちゃん

第19章 追憶の御守り

「あたしが、御守りを無くしたの?」


広兄は、うーんと考えこんだ。


「いや、違うな…みみちゃんは、分からないって答えたんだ。で、俺が忘れたの?って聞いたらいつの間にか無かったってさ。」


「…そっか〜…。あたし、何にも覚えてないの。御守り…何で無くしたのか…。」


「みみちゃん、小さかったからなぁ…。そんなに大事な物なの?」


「分かんない…。ただ…気になって仕方が無いの…最近、夢にまで見たの。」


「夢に?どんな夢だい?」


「小さな女の子に小さなあたしが御守りをあげてたの…。でね、御守りが本当にでてきたの。なぜか、凛ちゃんのウサギさんの縫いぐるみの中から…。」


「それは、不思議な話だな…。昔のみみちゃんが、本当に女の子にあげたんじゃないのかい?」


「そうかも…でも、何で覚えてないのかなぁ?」


「…夢に見たって事は、何か思い出しかけてるのかもな。」


「そうだといいけど…。」


「凛ちゃんが、何で持ってるんだろうな?不思議だな…これは…。」


「これは…?」


「凄い事だぜ!昔の御守りと、こんな形で巡り会えるなんてな。驚きだよ!」



「でしょ?何とか思い出したいんだけど。」





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