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俺のウサギちゃん

第21章 お迎えにて

あたしのあまりの勢いに、凛ちゃんはビックリしてた。


それから、悲しそうに


「内緒なの…ごめんなさい。」


「そだよね…いいの。あたしこそゴメンね。」


あたしは、ぺこりと凛ちゃんに頭を下げた。


「あ〜⁈お姉ちゃんが、凛ちゃん泣かしとる〜。」


海翔が、耳聡く見つける。


「泣かしてないよ〜。大きな声出さないでよ。」


オロオロして、凛ちゃんをみると目に涙がいっぱい溜まってて今にも溢れそうになってた。


「凛ちゃ〜ん…ゴメンね〜泣かないで…。」


「ち、違うの…お姉ちゃんの…せいじゃ…ないの…。ヒック」


凛ちゃんは、顔をクシャリと崩しポロポロと大粒の涙を零しながらリュックを抱きしめた。


「凛ちゃん…、ウサギちゃんとお別れしたくないんならもう少し貸してもらったら?」


「貸してもらうの…?グスンッ…。」


「凛ちゃん…何か頑張りたいことがあるんでしょ?だからウサギちゃん持っていたいんだよね。」


「お姉ちゃ〜ん…。」


凛ちゃんは、小さな身体を震わせてあたしに抱きついた。


「大丈夫。大丈夫だからね…。」


凛ちゃんを抱きしめて、背中をさすってあげた。


海翔と空翔も、凛ちゃんの背中や頭をナデナデしてあげてた。




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