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俺のウサギちゃん

第21章 お迎えにて

「そのウサギ…凛ちゃんが持ってたのか…。驚いた。」


俊くんは、凛ちゃんの前にしゃがんで二カッと笑った。


「このウサギ凄いだろ?俺もいっぱい元気貰った…。でも、もう必要ないみたいだ。凛ちゃんにあげるよ。」


「本当に?いいの?」


凛ちゃんの、顔がパアッと輝いた。


「本当に本当。内緒にしてるの辛かったろ?もう、凛ちゃんのウサギだよ。見せても大丈夫だからな。」


俊くんは、凛ちゃんの頭を優しくなでて微笑んだ。


凛ちゃんは、俊くんに見惚れてポワンとしてるみたいだった。







よかったね〜凛ちゃん。

なんて言おうと思いながら、あたしは
アレ?って思った。


だって、この話の流れだとウサギちゃんの持ち主は、俊くんみたいじゃない?



ウサギちゃんの持ち主って、俊くんだったの?



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