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俺のウサギちゃん

第22章 俊の家

「そうなの?あたしてっきり……。
えっ、みみちゃん…泣いてるの?」



あたしは、いつの間にか涙を零していたみたいだ。



俊くんは、小さい頃に約束をした『みみちゃん』が好きだったんだ…あたしは、身代わりかも……。



そんな考えが頭に浮かんで、涙が止まらなくなってしまった…。



「あなたが、みみちゃんじゃないの?小さい頃に、俊ちゃんに会ってないかしら?」



「あたしは、俊くんとそんな約束はしてないです…。」


「そうなの?おかしいわね?あなた、緑川ハーブ園のお孫さんじゃないの?」


「えっ…⁈そうです。何故ご存知なんですか?」


「ふふふっ……。何故かしらね〜。
ねぇ、貴方は俊ちゃんが好き?」



「……好きです……。」


あたしは、絞り出すようにそう答えた。



「そんなに泣くほど好きになってくれたのね。ありがとう。大丈夫よ…みみちゃん。俊ちゃんは、今は貴方が大好きよ。」


透子さんは、謎めいた笑みを浮かべ、慰めてくれたけど…あたしは、さっぱり自信がなくなってた。


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