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俺のウサギちゃん

第22章 俊の家

「……どの子だって?」

「この女の子なの。」

あたしは、フォトスタンドを手渡しウサギちゃんを抱いた女の子を指差した。

「……。」

俊くんは、写真を見つめて黙り込んだ。


あたしは、俊くんの沈黙に胸が痛くなってきた。
聞かなければよかったのかな…?


「俺は…小さい頃

みみちゃんに御守りを貰ったんだよ。

『元気がでる御守りだよ』

ってね。

みみちゃんは、俺の初恋で…

1番大好きな女の子だ。

昔も…

それから…

今も…だな…。」

俊くんは、苦しそうに告白した。



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