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俺のウサギちゃん

第22章 俊の家

「みみこ、外に行こうか?映画とか何でもいいや。」

俊くんは、グラスやらティーポットやらを手早く片付けながら、あたしの顔を覗きこんだ。

「いいの?…」

あたしは、ホッとして心が軽くなった。

「透子さんのサプライズで、逆に気が滅入ったんだろ?」

……何でもお見通しだな。
透子さんの、押せ押せムードにちょっぴりへこんでたり。

あと、みみちゃんの事も引っかかってる。


「ふふっ、じゃあコレ着替えてくるね。」

「待って!どんなの着てるか見てもいい?」


急に、俊くんの目が色めいてあたしに近づいて来た。


「い、いやいや、似合わないの!見ちゃダメ‼︎ 」

あたしは、慌てて首を振った。

「透子さんは、似合わない物をあげたりしないよ。みみこ、見せて。」

俊くんが、艶っぽく笑いながらパーカーを脱がせようと首元のファスナーに手をかけた。


「ま、待って!これ……。」


あたしは、俊くんの気を反らせようとフォトスタンドを見せた。


「この女の子、知り合い?あたしは、この女の子に昔、御守りを渡したのよ!」




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