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俺のウサギちゃん

第5章 やり切れない想い

みみちゃんの、誤解をとかなければ…

何としても、必ず捕まえる。

みみちゃん…いや違うな…

「みみこ」…そうだ、その名前だ。


すぐさま、教室から走りでると

逃げるように走る みみこの後ろ姿が

すぐに見つかった。

「みみこー‼︎まってー‼︎」

振り向いた みみこは、脱兎のごとく逃げ出す。


クソッー!


気づいてるだろうが…

この俺から逃げられると思うなよ。

初めて会ったみみこに、俺の所有欲が止まらない。

非常階段を飛び跳ねるように

駆け下りる みみこは

ツインテールをなびかせ、まるでウサギのようだ。

絶対に捕まえてやる‼︎


「待てって言ってるだろー‼︎」


2階から、飛び降りて立ち塞がった。


ようやく追いついたみみこは、俺を見て固まっているようだ。



怖がらせたかった訳ではなく…
さっきの行動を謝りたかったのだが….。


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