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俺のウサギちゃん

第23章 もう、待てない…

「あたしね、夏休みにお祖父ちゃんちに行ってこようと思うの。」


「東北のハーブ園?」


「そう。広兄に、言われたの。お祖父ちゃんちに行ったら思い出すかもって…。何もしないより、何かしたいから……。」



「なら俺も行く!旅行かぁ……。じいちゃんちも、久しぶりだし、楽しみだ。」


「本当に行ってくれる?うふふっ。楽しみだね。」


「夏休み、待ち遠しいな ! 」


俊くんは、あたしの腰に手を巻きつけて、ぎゅうって引き寄せながら、ペットボトルのお水をゴクゴク飲んでた。


「あっ、そだ。聞いてもいい?」

「おう、何でも聞いて。」

「ねぇ、ねぇ…、あのさぁ〜俊くんって、女の子慣れしてるよね?
彼女いないの?」


「ブフッー、ゴホッゴホッ……。
え?ぇえ?彼女?どうしてそうなる?」


「だって、明らかに慣れてるでしょ?彼女いないのかなって……。」


「彼女……。」


俊くんは、あたしを指差した。


「あたし?うーん…でも、あたし初めてだったし…。何か俊くん、アダルトな年上彼女いてそうじゃない?」


はぁ〜?
この子、何言ってるの?
俺が、どれだけみみこにベタ惚れしてるか伝わってないのか……。



「何であたし?」


「嫌なのかよ…。しかも、失礼にも程が有る。俺に!」


「そ、そだね…。で、いないの?」


こいつ…泣かす!
いや、本気でマジ啼かす!


「所でさぁ、あたし浮気は許さないからね。」


「お、おう。
…俺、みみこの他に彼女居ないからな ! 」


「うふふ…よかったぁ〜。」


首を傾げて、笑うみみこ…。
やっぱ可愛い〜。


「あっ、セフレがいるとか?」


……みみこちゃん。
俺は、そんないい加減な奴じゃ無いつーの‼︎
ヒドイ……。




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