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俺のウサギちゃん

第6章 確信犯

「みみこ〜おっはよ。
どした⁇めっさ目が赤い?寝不足?」


「おはよ〜。ななみ。
うん…昨夜は眠れなくて…」


彼女は、藍川 ななみ (あいかわ ななみ)

幼馴染で姉御肌の彼女は、あたしの大親友だ。

そんな彼女にも、昨日のコトをうちあけられずにいた。



「昨日、忘れ物に付き合ってあげられなくてゴメンね。一人で無事 取りにいけたの?」


「無事?
無事じゃぁないれすよ〜ふあぁ〜眠い。」


「昨夜そんなに宿題、頑張ったんだね。みみこ〜エライぞ〜」


「宿題って…?」

ぽくぽくぽく……チン☆

「あ?…
ああああ〜!
忘れてた…宿題。提出日、今日までだぁ〜…」


「あんた、昨日 忘れ物取りに帰ったんじゃなかったの?頭でも打ったか?」


呆れ顔で、ななみはあたしを見つめ返した。


俊くんのコトで頭がいっぱいで、宿題のコトすっかり忘れてた。


「どうしよーななみ。何もやってない…。」


「今すぐ、白井先生に提出日が伸ばせるか聞いてきな?
昨日は、体調が悪くてとか…一応言い訳もね。」


「んーわかった。」


あたしは、急いで職員室に駆け出した。

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