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俺のウサギちゃん

第24章 試合と約束

梅雨も明けた、六月の末
俊くんとは、あれからゆっくり会えなかった。


でも、金曜日のバイトの時に
お迎えに来てくれる時が、二人でゆっくり話せる唯一の楽しみになってた。


「ねぇ〜、俊くんお迎えにくるの?」


雪乃さんが、尋ねる。


「はい、来てくれますよ。何か、ありましたか?」


「そうなの。夏休みにね、俊くん少しだけバイトしてくれないかなぁ?短期でいいんだけど…。」


「さぁ?試合が終わったら、大丈夫じゃないですかね?」


「この前の写真、凄く評判が良くてね。俊くんも、勇介くんも恰好いいじゃない?
だから、夏に何か催し物でもしたら儲かる…あっいや、お客様感謝祭でもしようかと…。」


雪乃さんが、目を輝かして異様なテンションになってた。

俊くん、そんな人気あるのか…。

やっぱ、誰からみても恰好いいもんねぇ〜。


「お願い〜…。みみちゃんから、聞いてみてくれない?みみちゃんのバイト代も臨時ボーナスにするし、出来れば、勇介くんとななみちゃんも手伝って欲しいんだけど…。」


「催し物って何をするんですか?」



雪乃さんは、上目遣いであたしを見ると


「ナイショ〜。でも、バイト代日給1万で、出来高でプラスαつけるから〜?」


雪乃さんの内緒って怖いな〜。


「何日する気ですか?」


「うーん…。3〜5日くらいかな?」


「聞いてみます。」


あたしは、日給に釣られてほぼやる気になってた。
だって、旅行もするし…日給は嬉しいしねぇ〜。








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