俺のウサギちゃん
第24章 試合と約束
応援合戦が始まるかと思いきや、二人の試合が始まる直前になるとシーンと静まり、拍手のみの応援だった。
勢いこんで応援しようと思ってたんだけど、剣道は礼節を重んじるスポーツで、声援は禁止らしい…。
よく見ると、観戦席で声援禁止のプラカードを持った白井先生が睨みを効かせてた。
ななみとあたしは、声援もできないもどかしい想いで拍手で応援することになるのだった。
濃厚の袴に、真っ白い剣道上着。
面と防具をつけた凛々しい二人が九歩の間合いで向き合い合わせて礼をした。
二人の目に見えない気迫が、ビリビリとこちらにも怖いくらい伝わってくるみたい。
帯刀し、右足から三歩で開始線まで前に進み抜刀して蹲踞(そんきょ)する。
始め‼︎
主審の合図で試合が始まった。
勢いこんで応援しようと思ってたんだけど、剣道は礼節を重んじるスポーツで、声援は禁止らしい…。
よく見ると、観戦席で声援禁止のプラカードを持った白井先生が睨みを効かせてた。
ななみとあたしは、声援もできないもどかしい想いで拍手で応援することになるのだった。
濃厚の袴に、真っ白い剣道上着。
面と防具をつけた凛々しい二人が九歩の間合いで向き合い合わせて礼をした。
二人の目に見えない気迫が、ビリビリとこちらにも怖いくらい伝わってくるみたい。
帯刀し、右足から三歩で開始線まで前に進み抜刀して蹲踞(そんきょ)する。
始め‼︎
主審の合図で試合が始まった。