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俺のウサギちゃん

第24章 試合と約束

ななみと目が合うと


「「お疲れ様〜……。」」


ななみも、胃が痛くなる想いで応援していたのだろう。お互いを労わる言葉が自然とでてきて笑い合った。



「これから大変な事になるな〜。」


「大変?って…。」


「中学ン時から、あいつら結構な有名人だったから…ますます世間が煩くなるかなって。
今日も、元同中の子達が沢山応援来てるだろ?」



「確かに…。
で、そんなに有名人だったの?」



「そうだな……。みみこが彼女だとバレたら厄介だ。先に帰ろ!」



あたしは、ななみにさっさと連れて行かれ、俊くんと話をすることもできなかった。






「それにしても…勇介がこんなに強かったなんて驚きだ。」


ななみは、ほんとに知らなかったみたい。


あたしもだけど。



「そだね〜。
あっ、ななみ〜夏休み短期でバイトしないかって雪乃さんが言ってたよ。ダメ?」



「バイトかぁ〜…コスプレだよな。」


ななみは、うへぇ〜って嫌な顔をした。



「日給1万円だよ〜!
試合が終わったら、俊くんもするって。
慰労会もかねて、勇介くんも、みんなでやろーよ。」



「日給1万って⁈
内容は聞いたのか?」



「ナイショって言われたの。」



「そうとうエゲツない事、させられるんじゃないのか?あの人中身、中2だぜ。」



「た、確かにね。
でも、1万だよ。やろーよー。」



「まぁ、楽しむか!」



「やった〜!」



バイトの内容を聞くのは怖かったけど、皆んなでバイト出来るのはやっぱ楽しみで


ななみと浮かれたように笑いあってた。


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