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俺のウサギちゃん

第25章 お客様感謝祭 Ver.1

8月のお盆前は、朝からとにかく暑い。
ミンミン蝉が煩く鳴いて、蒸し暑さも倍増だ。


約束の時間は朝の9時からで、あたしたちは久しぶりに揃ってお店に来た。


カランカラン
いつもと同じベルの音


「いらっしゃい!みんなお久しぶりネ。」


弾むようなアニメ声の雪乃さんは、朝からテンションMAXでイベントへの気合いがビシバシ伝わってくるようだった。


「んじゃ、コレに着替えてね。二階の奥の2部屋使っていいから。あとで髪はセットするね。」


予想通りコスプレするみたい。
まぁ、そういうお店だからね。


「ねぇ、俊くん。何だった?」


「あー…。なんだろ、黒服だな。着てみるよ。」


あたしたちは、二手に分かれて着替えに行った。











それぞれ着替え終わり、お互い見せ合った。

俊くんと勇介くんとななみは、黒服の執事姿。あたしは、うさ耳のメイドさんだった。


「あー、なんで僕も執事かなぁ…。」


ななみは、執事服をバッチリ着こなし、白手袋を付けながら文句を言った。


「ななみ、素敵だよぅ。メイド服が、いいの?」


あたしは、ななみに腕を絡ませた。

ななみの執事姿、本当に恰好いい。
スレンダーな、どエス執事…。
すごく絵になるかも♡


「メイドよりマシか…。みみこは、メイドちゃん似合ってるぜ、可愛い。」


ななみに屈んで、頬を撫でられた。

この格好のななみが素敵すぎてドキッとした。



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