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俺のウサギちゃん

第25章 お客様感謝祭 Ver.1

グイッ!

いきなり手首を引っ張られた。


「みみこ、俺は? 」


へ?…俊くん?


「な、何が?」


「みみこ、赤石も恰好いいって言って欲しいんじゃね?妬いてんだよ?」


ななみが、したり顔でそう言った。


「ええーー⁈……そなの?」


あたしが、俊くんの顔を覗きこむと


拳をにぎった手の甲で、口を隠し目を逸らした。


俊くん、耳が赤くなってる。


「悪いか⁈ 」


あたしは、俊くんが可愛くて堪らなくなり飛びついちゃった。


「俊くん、恰好いいよ。一番恰好いい!執事姿、すっごく似合ってる〜!」


ななみが


「ケッ!」


って、馬鹿にしてるようだったけど気にしなーい。


「俊…なんだよ。お前、何不貞腐れてんだ?」


勇介くんが、訝しむ。


「みみこの奴…俺が、剣道の大会で日本一になったってのにイマイチ反応が薄いんだぜ?

いったい誰の為に、頑張ったと思ってんだ…。

俺を差し置いて、藍川とばかりイチャイチャして。挙げ句の果てに、あんま犯り過ぎんなとか…。

俺はみみこに、すげえ会いたかったのに何でそんな事言うんだよ。」


勇介くんが、コソッとあたしに耳打ちした。


「こいつ、身体はでけえのに可愛い奴だろ。メンタル弱いから、しっかり支えてやって。」



勇介くんて、ななみの事も俊くんの事も心得てて…


猛獣使い…。


ふと、頭にそんな言葉が浮かんだ。



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