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俺のウサギちゃん

第25章 お客様感謝祭 Ver.1

「痛っ…! 」


小さな悲鳴がして、レオさんを見た。

バッチを付けようとして針で指を傷つけたみたい。

細く綺麗で柔らかそうな人差し指に、ほんの少し血を滲ませてる。

あたしは、ハンカチをさしだして血を押さえた。


「大丈夫ですか?絆創膏とってきます。」


「いやいや…大丈夫。あんま刺してないから大袈裟にしないで。バッチ…悪いけど付けて貰える?」


「あ…はい。」


少し屈んで、バッチを付けた。

顔が近くて、ドキドキしちゃった。

だって、凄く見つめられてる気がして…。


バッチを何とか付け終えたら、レオさんにあたしはギュッて抱きしめられてた。


「えっ⁈ 離して下さい! 」


あたしは、ジタバタと足掻いたけど、男の人の力には敵わずますます強く抱きしめられた。


「やっ…何で?…ん、離して!」


「見つけた…君が天使だろ?探してたんだ…。暴れないで、乱暴にしたい訳じゃないんだ…。」


俊くん以外の男の人に抱きしめられ、凍りつく程怖くて涙が溢れてきた。


何であたし、この人と抱き合ってるの?






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