テキストサイズ

俺のウサギちゃん

第25章 お客様感謝祭 Ver.1

「みみこ! 知らない人について行っちゃダメだって!痛い目にあったの忘れたのかよ‼︎ 」


「ご、ゴメンね。でも、彼は出場者だし…バッチ渡してたの。」


「えらく楽しそうだったじゃないか?」


俊くんは、ようやく腕を緩めると屈んであたしを覗きこんだ。


「レオさん、バッチを付けてたら手を怪我しちゃって…。それで、バッチを付けてあげて…お話してた。思ったより話やすい人だったよ?あたし達の写真が良かったって褒めてくれたし。」


あたしは俯いて、モジョモジョと言い訳をする。


「あんま懐くな!
…写真とか俺、まだ見てないな。
それも気になるが、それより早くバッチ渡す人探さなくていいの?」


「あっ、忘れてた! 」


「おいおい…話してる場合か。もうすぐ、開店の時間だぜ。雪乃さんに聞いた方がよくない?」


「そだね。聞きに行こう。」



ストーリーメニュー

TOPTOPへ