テキストサイズ

俺のウサギちゃん

第27章 お客様感謝祭 Ver.2

俺は、雪乃さんを探して階段を駆け下りた。


すぐに雪乃さんは見つかった。


今日のコスプレは、青いスカーフを首に巻いてて…キャビンアテンダントか?


「雪乃さん…すみません。」


「あぁ、俊君っ、おはよ!
みみちゃんのナースちゃん可愛いでしょ?
今日のドレスコードは『制服』なのよ。
みみちゃん、可愛い過ぎて堪らんでしょ?」



…そうですね。
でも、俺の前だけにしてくれないと困る。



「雪乃さん…
せっかくなんだけど、あのコス変えて貰えないですか?
あれを、何処の誰ともしれないカメコの奴らに撮られたくないんです。」



「ふふっ…意外ね。」



雪乃さんは、何やら含み笑をしながら



「俊君ったら必死じゃない?君は、もっとクールだと思ってたけどみみちゃんには、ベタ惚れの上に所有欲凄いのね。」



「何とでも言って下さい。
とにかく、あのコスプレはマズイです。」



雪乃さんは、俺を値踏みするような目付きで上から下まで眺めると、勿体ぶって



「どうしよっかな〜。」

「雪乃さん…意地悪しないで下さいよ。俺に出来ることならなんでもやりますから。」



雪乃さんのギラッと光る目に、しまったと思ったが遅かったみたいだ。


「俊君にそこまで言われたら仕方が無いわね。

ふふふふふっ…
約束忘れないでね。

あっ、こっちの制服ならみみちゃん大丈夫かしら?」




雪乃さん、何を言ってくるつもりなんだ
笑い声、不気味すぎだろ。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ