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俺のウサギちゃん

第27章 お客様感謝祭 Ver.2

「みみちゃん…大丈夫?あっ…お取り込み中だったかしら?」


いつの間にか、美織さんがあたしの様子を伺ってて…


あたしとレオさんは、あたふたと離れた。



「ご、誤解するな…
これは…こいつが泣き止まないから…。」



「…慰めてくれてたのかな?
ゴメンね、みみちゃん。
あの…美姫ちゃんのせいで泣いてたのかな?」


美織さんは、心配そうにあたしに声を掛けた。

事情を察してるということは、美織さんは何もかも知ってるのだろう。

あたしは、何だか分からない堪えきれない感情が込み上げてきて、美織さんに抱きついた。



「ふぇ〜ん、美織さん。
あたし…あたし…。」


「あのね…俊は、美姫ちゃんを彼女にしなかったのよ。
好きにならなかったから…。
身体を重ねたからって好きという感情とは別みたい。
男って奴はしょうがないね。」



美織さんの、優しい声を聞いてたら少し落ちついてきた。



「美織さん、レオさん…取り乱してゴメンなさい。…あんなに泣いて…恥ずかしいね…ゴメンね。あんな事言われたから…びっくりしたのかな?

もう、神様って酷いよ。
あたしにやっと彼氏が出来て、浮かれてたらコレだもん…。
恋愛が、怖くなっちゃった。」



「ふふふっ…
みみちゃん、神様はドSだよ?
知らなかった?
愛する者に、辛い試練をお与えになるの。」



そう言ってウィンクしながら微笑む美織さんに、あたしはポワンと見惚れてしまった。




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