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俺のウサギちゃん

第28章 お客様感謝祭 Ver.2.1 〜壁ドン祭り開催〜

カーテンが引かれ、ようやくお芝居が終わった。

終わったハズだよね…。

俊くんは、あたしを両手で塞いだまま離れてくれなかった。


「俊くん⁈ どうかしたの?舞台降りなきゃ…。」


声をかけると、ふっと目を逸らして


「そうだな…ごめん。」


腕を下ろし、くるりと背を向けて大股でスタスタ舞台を降りて行った。


「えっ…。」

一人置き去りにされて、心細くなり慌てて俊くんを追いかけた。


俊くんの大きな背中が、あたしを拒んでいるように見えて必死で飛びついた。


ぎゅう〜‼︎


あたしは、俊くんのウエストに抱きついて振り向かせた。

「俊くん…怒ってるの?」


観客席では、雪乃さんの声が聞こえてきてた。








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