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俺のウサギちゃん

第28章 お客様感謝祭 Ver.2.1 〜壁ドン祭り開催〜

カーテンが上がり、またしてもシーンと静まり返り皆が注目する中、俊くんが歩いて来た。


背中をビシッと伸ばした俊くんは、黒い軍服姿がやっぱり素敵で見とれちゃう。


大股であっという間に近づき


ドンっ‼︎‼︎


と両手で挟むように壁ドンされた。

イラついた眼差しであたしを睨むと、不機嫌そうな唇が開く。




「他の男なんか見るな!


…俺だけを見ろ‼︎ 」




絞り出すようなかすれた声音がセクシーで、胸がキュンとしてしまう。

俊くんが、あまりにも切ない表情で見つめるから、心が張り裂けそうなもどかしい気持ちにされた。

切れ長の瞳は、狂おしいほど怒りに燃えてるみたい。



本気であたしに怒ってるの?





「なんであいつと…。」


小さな声で呟く声は、観客の歓声と悲鳴で、掻き消された。


カーテンが閉まると拍手と歓声が一段と巻き起こった。

「きゃー、俊くんの声色っぽい!」

「ドキドキしちゃったー!!」

「独占されたいー!」





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