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俺のウサギちゃん

第28章 お客様感謝祭 Ver.2.1 〜壁ドン祭り開催〜

「それでは、一位を発表します。

一位は…

ななみ!

パートナーは、勇介くんお願いね。」




雪乃からのメールで、ななみは自分が一位だとはわかっていた。

でも、納得がいかず

「もう、なんで僕が一位なんだよ!

しかも、あのツートップを抑えて…。」


ななみは、親指を噛んでイラついた。


「ななみ、リハ通り頑張ろうぜ!
ドン!っと来い(笑)」


勇介は、ニヤニヤしながら状況を楽しんでいる。

雪乃に教えてもらったセリフは、BL風で考えようによっては少し際どいのだ。

少し前にしたリハーサルでは、恥ずかしくて上手く言えず何度も雪乃にダメ出しをされた。


「誰だよ!こんなセリフ考えたの…。」


勇介が舞台に歩いて行く後に続いて、ななみは気乗りしないまま諦めてトボトボと歩き出した。

勇介が振り返って微笑んだ。

「ななみ、笑え!楽しもうぜ‼︎ 」

勇介は、いつもそうだ。

どんな困難で嫌なコトも、いい経験になると何にでも興味を持ち楽しむのだ。

しかし、これはいい経験なのか?


くっそー!
もうヤケクソだ‼︎
開き直ってやってやる‼︎




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