テキストサイズ

俺のウサギちゃん

第28章 お客様感謝祭 Ver.2.1 〜壁ドン祭り開催〜

あたしは、俊君が向かった方向に歩きだした。

たぶん、裏庭だろう。

覗くように、そっとドアを開けて見る。



俊くんが、居た!


ベンチに片脚を抱えて座ってて、ぼんやりと庭を眺めてた。

何だか迷子の子供みたいに心許ない表情で黄昏てる。

あたしは、勇気をだして一歩踏み出した。


「俊くん….どうしちゃったの?
あたしのこと、怒ってる?」


「…みみこ…、ゴメン。何でもないから…。」


やはり、あたしとは目を合わさず様子がおかしい。ななみが抱きつけって言うから、ガシッと俊くんに抱きついた。


「何でもなく無い!あたしをちゃんと見てよ。あたしが悪いなら、直すから言って?」


俊くんは、ビクッと身体を震わせてあたしを見ると、あたしをぎゅうって抱きしめた。


「ゴメン…ちょっとクールダウンしてた。」






ストーリーメニュー

TOPTOPへ