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「みみこ…広兄にコッソリ聞こうって思ってるだろ？」



あらら、バレてる。



なんであたしは、顔に出ちゃうんだろね。



「広兄には、聞かない方がいいから。ちょっと、それ貸して？」


指差された先には、あたしのソフトクリーム。



「ななみ〜、まだ食べたいの？はい、どうぞ。」



あたしは、食べかけのソフトクリームをななみに手渡した。



「…少しだけやって見せるから。」



ななみは、綺麗な顔を戸惑わせ、少し赤らめた顔で震えるように口を開けた。



えっ⁈
それって、さっき言ってた「ヘラ」だったかな？…のこと？



質問しようとしたんだけど、赤らめたななみの表情と、この様子が余りにも色っぽくて…



あたしは、ただポーッと
ななみのするコトに
見惚れてしまってた。