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俺のウサギちゃん

第29章 祭りの後のナイショ話

ななみは、ソフトクリームを舐めてる。



だけど、なんか違うくて…



優しく両手で包むように、ソフトクリームのコーンを握りしめ、長く伸ばした舌をソフトクリームの下側からペロリペロリと大きく舐めた。



綺麗な顎を傾け、チュウッと吸い付くように舐めたり、チロチロと舌を這わせるように舐めたりしてて、見てるだけで何だろう…ドキドキしちゃう。


胸が、苦しくなるくらい心臓が走り出し、疼くようにときめく。



ななみが伏せ目がちで舌をペロペロと這わせる度に、あたしの肌がゾワリと泡立ってきて、顔が火照りだした。



「おしまい‼︎
…あとは、赤石に教えて貰えっ‼︎
もう、休憩終わるから行くよ。」



ななみは、あたしの残り僅かになってしまったソフトクリームのコーンを、ガシガシッと齧ると



顔を赤らめたまま、あたしの顔を見ずに急いで出て行ってしまった。



な、何だったの今のは…


どうしてこんな気持ちになるの?
何だろう…この胸の高鳴りは…。



あたしは、ななみがした行為が何なのかもよく分からないまま、恥ずかしい気持ちで一杯になり、一人顔を赤らめてしまった。





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