テキストサイズ

俺のウサギちゃん

第31章 二人の夜 二日目

「ただいま〜。」

「お帰りなさ〜い。」


誰も居ないあたしのお家に到着して、二人で挨拶をし合う。


家の中は、熱気で酷く蒸し暑い。

空調を入れ、俊くんに冷たい麦茶を出してあげた。

俊くんは、ゴクゴクと喉を鳴らして麦茶を飲み干すと


「生き返った〜!ご馳走さま。」


ニコッと微笑む俊くんにキュンとしてしまう。


「やべぇ、ハーゲンダッツ忘れてた。」


溶けてグズグズになりかけの、ハーゲンダッツを取り出して、俊くんがスプーンですくって食べだした。


「みみこ、あ〜ん。」


俊くんが、口を開けてあ〜んしてくれるのが可愛くて、くすぐったい気持ちになりながら食べさせてもらった。


「あたしも、したい〜!」


スプーンを取ってきて、溶けかけのアイスをすくって俊くんに食べさせようとする。


「俊くん、あ〜ん。」


二人して交代で笑いながら夢中で食べさせあって、最後の一口が残った。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ