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俺のウサギちゃん

第32章 寝耳に水っ⁉︎

みみこのツインテールが電車の振動でユラユラと揺れ、小首を傾げた小さな頭や、細い肩が頼りなそうにフラついてる。


俺を見上げてくる潤んだ黒目がちの大きな瞳や小さな唇、色白で透き通るような瑞々しい素肌、ツインテールの柔らかそうな髪や、匂いまでも

昔のみみちゃんのまんまだなって思った。

昔と違うのは、胸の成長か?
あのマシュマロのようなふよふよの膨らみ…俺好みな成長っぷりに思わず頬をゆるめてしまう。

あの頃とは違う、女らしい柔らかな身体つきに長い歳月を感じた。


みみこは、忘れてるようだけど…俺は一目惚れしたあの日に、みみこを守れる強い男になって必ず迎えに行くって誓った。


たった1日だけの、小さな小さな点のような出会い。その小さな点を紡いだ線の先にある出会いを信じて今日までやってきた…。


ここまで来れて、良かった…。


何だか一人、じんわりと熱いものが込み上げて来て上手く答えられない。


「俺も良かった…。」


みみこの小さな肩を引き寄せ、思い切り抱きしめ胸の中に閉じ込めた。

ヤバい、涙でそう。

『泣き虫は治してね』って言われたのを思い出してかろうじて堪える。



「やっと会えたんだよな
ホント幸せ過ぎる…。」


みみこの両親の事は、今は気にしないでおくか

この気持ちをみみこと存分に浸りたくてあの時引っかかった何かを、みみこに言うのは止めておいた。




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