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俺のウサギちゃん

第10章 告白

俊くんは、

お家まで送ってくれた。

遠慮したんだけどね…。



「あしたも、一緒に帰りたいけど…
明日は部活があるからな〜…。」



「今日は、送ってくれてありがとう。
大丈夫だょ…。
それに、明日はあたしもバイトがあるの。」



「バイト?
みみこバイトしてるの?」



「そうなの…
週1の金曜日だけなんだけどね。
…お小遣い程度にだけ。」



「みみこのバイト姿かぁ〜。
見たい!
明日見に行ってもいい?」



「ええっ…見たいの?
見られるの恥ずかしいな〜…。」



「恥ずかしい格好なんだ?」



俊くんが、ニヤッと笑う。



「違うよ〜⁈
お店の制服にエプロンつけてるだけだし。
でも、ちょっと変わったお店というか…」



「じゃ、決まり。変わってるの?
楽しみだな。場所はどこ?」



俊くんが微笑んだ。
この顔みたら、断れないじゃない…。



「場所かぁ〜…。
んじゃ、勇介くんと来てくれる?
勇介くんの彼女が、ななみって言うんだけど
知ってる?
あたしの友達なの

彼女が場所も、知ってるから。
部活が終わったら、皆できてね。」



あのナイトくんと同行かよ

気まずいが

勇介もいるし何とかなるだろ。




「じゃ、また明日な。
宿題…忘れんなよ。」






そうでした…。







あたしは

俊くんの広い背中が見えなくなるまで

いつまでも見送っていた。















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