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俺のウサギちゃん

第11章 謎のアルバイト

「今まで、どうにかスルーし続けてたんだけど、
しつこいからな〜あの人

しゃあない、覚悟を決めて行くしかないかぁ〜。」



ななみは、頭を抱えてそう答えた。



「勇介〜。覚悟はいい?」


「ええっ…何の覚悟だよ?俊を店に連れて行くって話だろ?オレ関係なくないか?」



「…訳は…聞かない方が…いいかもな。」



ななみは、それきり黙り込んでしまった。



「あの…勇介くん、心配しなくて大丈夫だょ…。すっごく美味しいお店だから、楽しみにしててね。」



そのような事を、蒼井に言われたが

ななみの落ち込みようを見てたら

物凄く心配になった。




なんだよ

ななみの奴 いつもの勢いはどうしたんだ…。



元彼でも いるのかよ?
店長ってのが、元彼?

いつも、明るいはずのななみが…

あの気まずい感じは

そうに違いない…。



元彼が、会いたいから会うのか

と思うと気が重く

あまり気持ちのいいものでも無い。



「何なんだよー‼︎」



ドンッ‼︎



歯がゆい気持ちを壁にぶつけて

剣道部道場に向った。





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