闇の王と光の騎士
第9章 暴君王のスピーチ
対魔族用ガスが奪われた連絡を受け、すまいる国王は激昂した。
「何をしておるっ!! この間抜けが!! お前がついていながらこの有り様とはどういうことだ!」
手に持ったワイングラスを目の前に膝まづき座る霧里に投げつける。
グラスは割れ、飛び散った赤ワインが血飛沫のように霧里を濡らした。
「申し訳ございません」
上目遣いに答える霧里の目には慚愧の色が見てとれた。
その傍らに立つまあやは表情を変えずすまいるを蔑んだ。
殺しあいを行った二人だが国王の御前ではわだかまりなど微塵もない振りを装っていた。
「何をしておるっ!! この間抜けが!! お前がついていながらこの有り様とはどういうことだ!」
手に持ったワイングラスを目の前に膝まづき座る霧里に投げつける。
グラスは割れ、飛び散った赤ワインが血飛沫のように霧里を濡らした。
「申し訳ございません」
上目遣いに答える霧里の目には慚愧の色が見てとれた。
その傍らに立つまあやは表情を変えずすまいるを蔑んだ。
殺しあいを行った二人だが国王の御前ではわだかまりなど微塵もない振りを装っていた。