闇の王と光の騎士
第9章 暴君王のスピーチ
「しっかしすまいる王も無能よねぇ……」
琥珀色のアルコールが入ったグラスを傾けながらゆずが笑う。
「まあな……俺たちを殺せないはおろかこうして中央都市に簡単に入れちまうんだから」
櫻啼は小さく笑いながらゆずに答える。
「恐怖政治とか言いながら意外とぬるいんじゃない?」
「かもな……」
すまいる王の間抜けな顔を拝むため二人は中央都市にやって来ていた。
普段はいがみ合う二人も酒場ではさすがに寛いでいた。
そんな混みあう店内の奥にはひときわ盛り上がっている場所があった。
「凄い!! あの有名は紫響女王様とお逢いできるとは!!」
騒いでいるのは紫響を取り囲む澪の部下の革命軍メンバーだ。
リーダーである澪をほったらかして紫響を囃し立てていた。
「ふんっ!! だったらそのセクシーなお姉さんの部下になったら?」
少し離れたところに座っていた澪はやさぐれながらノンアルコールカクテルをあおる。
琥珀色のアルコールが入ったグラスを傾けながらゆずが笑う。
「まあな……俺たちを殺せないはおろかこうして中央都市に簡単に入れちまうんだから」
櫻啼は小さく笑いながらゆずに答える。
「恐怖政治とか言いながら意外とぬるいんじゃない?」
「かもな……」
すまいる王の間抜けな顔を拝むため二人は中央都市にやって来ていた。
普段はいがみ合う二人も酒場ではさすがに寛いでいた。
そんな混みあう店内の奥にはひときわ盛り上がっている場所があった。
「凄い!! あの有名は紫響女王様とお逢いできるとは!!」
騒いでいるのは紫響を取り囲む澪の部下の革命軍メンバーだ。
リーダーである澪をほったらかして紫響を囃し立てていた。
「ふんっ!! だったらそのセクシーなお姉さんの部下になったら?」
少し離れたところに座っていた澪はやさぐれながらノンアルコールカクテルをあおる。