テキストサイズ

闇の王と光の騎士

第9章 暴君王のスピーチ

「多少の血が流れてもそれは膿を出すための苦しみだ!! 恐れるな、国民たちよ!!

すまいる王国の民には私がついているっ!!

今こそ立ち上がれ!!
我が愛する国民たちよ!!」

すまいるがそう締め括ると再び国民たちは沸き上がった。


「ふざけるな……この場で殺してやる……」

TOMが人狼化しようとするのを櫻啼が止める。

「やめておけ……ここで暴れればすまいるの思う壺だ……」

「けどっ……」

反論しようとしたTOMは口をつぐむ。
櫻啼の表情が悔しさで歪んでいたからだ。

国民が決起して、護衛がごまんといるこの状況で暴れるのは無駄死に以外なにものでもなかった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ