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闇の王と光の騎士

第9章 暴君王のスピーチ

「賊狩りねぇ……ふぅん……」

「おい、みぃみぃ!! ここで変な気起こすんじゃねぇぞ!! マジで死ぬからな!!」

「俺もそこまで馬鹿じゃねーし?」

納得いかない顔ですまいる王を睨み付け、みぃみぃは広場から立ち去っていく。


「あぁ……あの威張り腐った男を奴隷にしたい……」

紫響がうっとりとするのをゆきめはドン引きの眼差しで見る。

月影は複雑な心境でそのスピーチを聴いていた。

もし国王の言うことが真実であるならば、それは月影が望む世界であるからだった。

真贋を見定めるように目を細めてすまいるの表情を見詰めていた。

こうして様々なものに様々な思いを与え、すまいる王のスピーチは幕を閉じた。

すまいる王や逆賊討伐の狼煙が今、上げられた……

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